
JAM2017に参加できないことが確定していたのもあり、
ブリックライブ静岡に出展し体験運転を初めて導入することに。
フル参加はできないものの、5日間のうち最初の3日間に参加することが決まった。
BrickMechAvengers(BMA)のメンバーの助けもあり、イベントは大成功。
BMAの皆様と嵯峨さんにこの場を借りて改めてお礼申し上げたい。




郊外にありそうなシンプルでゆとりのあるレイアウトが好きなのと、体験運転用ということもあり、走っている列車がよく見えるシンプルなレイアウトを制作した。ドイツのランツフート(Landshut)とルターシュタット・ヴィッテンベルク(Lutherstadt Wittenberg)を足して2で割ったようなイメージで、駅が町の中心より少し離れた閑散としたところにあり、一部の特急が止まるというドイツの郊外にありがちな風景を意識した。駅前がえらくスッキリしているが、それが理由である。
初の試みである体験運転は大盛況で、初日は開始10:00から16:00まで列が途切れることはなかった。
一部手を加えた製品の高速列車と貨物列車を用意し、お客さんにどちらか選んでもらい体験運転をするというありそうでない企画。
体験運転者が1組ずつ入場できるよう、レイアウトのまわりを柵でしきり、チュートリアル、体験運転3分、記念撮影の流れで1組が約5分レイアウトを占有できるようにした。
体験運転3分というのが意外と長く、満足して運転してもらえたと思う。



また運転体験者がレイアウトの周りを自由に走りまわれるようにし、列車を追いかけながら操作することで、
暴走することがほとんどなく、PFの弱点を補完できた。


高速列車が圧倒的人気かと思いきや、並んでいるときから「貨物がいい!」と決めている根強いファンがいたり、
貨物を選ぶ女子が意外と多かったりと意外性も見られた(貨物女子!笑)。
ちなみに貨物列車は、#60098パワフル貨物列車にかゔぇさんの灰色ワムを連結。
この客車の種類の豊富さが人気の理由の一つじゃないかと思う。
おかげでディーゼル機関車が何度かオーバーヒートした。貨車を多めにつないでいたので、貨車を減車した上で救援列車として嵯峨さんのキハ52が本務機を務めるという一幕もあった。

ブリックライブ静岡の来場者の大半は鉄道ファンではなかったが、やはり中にはコアな鉄道ファンもいて、脇役として配置していた624形デジロを指差して、「あれ、デジロですよね?息子と一緒に読んでいる欧州鉄道の本に載っていましたよ」というお母さんがいたり、並んでいる列から「あれ、ドイツの駅だね」という声が聞こえたりと、自分が特にこだわって制作しているところをちゃんと見ている人がいたのは非常に嬉しかった。

ここ数年で、レゴトレインのイベントが増え、ファンも集まるようになったが、一般の人に対して本格的な車両を使った運転体験はまだしていなかった。システム(Power Functions/PF)の特性上、体験運転に向いておらず、操作性と安全性(暴走防止)の点で難しいとされていたからである。
今回、そのシステムの短所を補うため、耐久性のある製品#60051(高速列車)、#60098(貨物列車)の2種類を採用することにした。最悪列車が大破しても、組立図通りに組み直せるし、多少雑に扱っても壊れにくい。でも製品を走らせるだけではつまらないので、高速列車には前照灯・尾灯の設置、全車両の窓配置を修正した上で、食堂車やパンタグラフも増設するなど、リアルな鉄道車両を意識し、製品のデザインを崩さない程度に改造を施した。貨物列車は機関車に前照灯を設置し、貨車は製品のものに加え、かゔぇさんの有蓋車(ワム)を連結した。また、スピードが出過ぎないよう、高速列車は各車両を重めにし、貨物列車は貨車の数を増やして対応した。
少し小さかったが、おおむね自分の思い描いていたようなレイアウトを作ることができ、その中を拙作のドイツ形車両で独占できたのは貴重な経験だった。また、このようなドイツの車両で埋めた欧州型レイアウト上で、子ども達にレゴトレインを運転してもらったり、時には拙作の車両と競争したりと、その楽しさを共有できたことは感慨深い。これをきっかけに、関東でもレゴトレイン活動を盛んにできればと思う。
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