
2021年11月21日(日) 志津コミュニティセンター大ホールにてJT-LUG主催第1回佐倉ユーカリ展示会を開催しました。来場者数はあまり伸びなかったものの、久々の大規模イベントを開催できてよかったと思います。

今回はTGV20両編成が目玉だったので、TGV機関車をLDDで組み、3種類並べてカッコつけてみました。
飽くまで自己満足のフライヤーです。
今回の鉄道レイアウトは3箇所に配置しました。
列車が快走できるよう大曲線のみを使用した大レイアウト、ステージ上で大きく展開したヤード・デルタ線・踏切のあるレイアウト、そしてバラスト軌道を設置した街レイアウトです。また、個展として5udon様のナローレイアウトも展開しました。ナローも含めれば4箇所になりました。
「何もかも日本初」と題名に記しましたが、展開しているもの全てが日本初...といっても過言ではない内容だったと自負しています。
当日、運営と自分の車両を走らせることで手一杯だったのもあり、自分の車両ばかり撮影になりましたがご容赦を。

R120/104大曲線を使用した走行性重視の大レイアウト。
テーブル32卓使用。R104/120環境でこの規模は日本初。

ステージを結ぶ高架線。
坂が3m以上あります。
そしてTGV10両を2編成つなぎ、20両に。
フル編成を重連にするのは日本初。


バラスト軌道を敷いた街レイアウト、マツタケ島。
バラスト軌道レイアウトのあるイベントは日本初です。

5udon様展開のナロー島。
R104/120, R40/56, ナローの3種類を同時展開したのは日本初です。



本島とヤード
1線に複数の列車を走らせることができるくらい広いレイアウトでした。
しゅんさんとなしさんの協力もあり、ヤードを増やすことで列車の収容力も増しました。
ヤードや待避線に車両を留置しているだけでも様になりますね。
R104/120は3人が総力戦で持ち込みました。間違いなくTrixbrixが日本で一番使われたイベントです。

新しく製作したカーミリオン塗装のTGV機関車に、パトリック号(量産先行車第1編成)の引退塗装編成を連結。


TGVに限らず、フランスにも乗り入れるICE3 VelaroDも。
足回りを仕上げて本格デビューしました。
実はつなぎ方を間違えたので、実物とは違います()

関山様撮影。そろそろ緩和曲線のカントを復活させたいところですね。


大レイアウトだと制御範囲も広大になり、管理が難しく。リアルさながら事故が多発。
一方、バラスト軌道のマツタケ島は事故もなく、平和に走っておりました。



駅前。駅舎自体は2014年に作ったもの。
線路は全て枕木のタイルを貼り、下にプレートをかましてバラスト軌道にしました。
大変苦労しましたが、その分見栄えがとても良く、グレードがぐんと上がった気がしました。
間違いなく苦労した甲斐がありました。日本初のバラスト軌道展示でしょう。



駅はカーブホームを初導入。プラットホームはダークタンで渋い仕上りに。カーブ部分は低床化し、オーバーハングによる接触を回避。


デュプロのレンガを横組みして石畳に。その上をモジュラー規格の建物が並ぶ。
Sakuraiさんのトウモロコシ畑と拙作の菜の花を置くと街が華やかに。
デュプロのレンガを横組みの石畳にしてモジュラーを沢山置いたのは日本初です。

ダークタンとダークオレンジで仕上げたプラットホーム。(REI様撮影)
バラスト軌道とベストマッチ。

駅からモジュラー群を少し斜めから(REI様撮影)

設定はドイツですが、英国の車両も違和感なく。(関山様撮影)

ICE3 VelaroD、BR101+IC客車、影に隠れているがBR642 Desiroが並ぶ。(関山様撮影)
OeBBのNightjet客車も留置。
まさにドイツの風景そのもの。

ICE3の8両編成は本島では短く見えましたが、マツタケ島で走らせると長いんだなこれが!


最後はTGV3本で締めましょう。2枚目は関山様撮影。
左からTGV Sud-Est現行型塗装(カーミリオン)、真ん中は初代塗装、右が郵便車のLa Poste。
(あとがき)
COVID-19が流行し始めてから、イベント活動が停滞していますが、社会情勢を考慮しながらも公式・非公式問わずクローズドな運転会を同会場で定期的に開催してきました。おかげで首都圏を中心とするトレインビルダーが集まるようになりました。運転会に限らず、LUGBULK仕分けや他の非公式な集まりなどを含めれば、初めて運転会を開催した2019年2月から数えると、優に10回を超えています。首都圏では、JAMや池袋芸術祭などの大イベントがあって初めて有志が集まって展開することが多かったと思いますが、佐倉ユーカリ運転会ほど頻繁に開催しているオフラインミーティングはおそらくないはずです。
定期的な運転会を開くことで、純正に限らずサードパーティの大曲線レール・ポイント(スイッチ)をはじめ、バラスト軌道やカメラカーなどを積極的に展開・普及させ、コロナ渦であっても腐らずにスキルを上げてきました。しかし、せっかくスキルを上げたのに、ただ遊んでいるだけで発表の場がないのは少々勿体ない気がします。そこでビルダーの発表の場を設けるべく、佐倉ユーカリ展示会を開催することにしたのです。
勘の鋭い人はもう気づいているかもしれませんが、トレイン展示会とは言ってません。トレインはトレインでも、トレインだけってあり得ないんですよ。トレインすなわち鉄道車両は線路がないと走れません。では線路さえあればいいのか。たしかに線路さえあれば列車は走るには走りますが、線路だけの鉄道っておかしいですよね。走った先にはかならず駅はありますよね。駅があるところには普通は街がありますよね。街には建物もあって車も走っていますね。もちろん人もいますね。田園も森林も川もあるでしょう。川があるなら船舶もあるでしょう。川を越えるなら橋もあるでしょう。挙げればきりがありませんが、トレインをやるということは社会基盤をつくるということです。人が生きる上で必要なもの全部です。
つまり何が言いたいかって、トレインって大げさに言えばオールジャンルなんです。各分野のビルダーが集まって展開しやすいってことです。しかもトレインはいろんな分野の中でも、数少ない「動きのあるもの」です。ものによっては光ったり音が鳴ったりもします。来場者を惹きつけるにはかなり有利といえるでしょう。だから、第2回の展示会もいろんな分野の人に参加してもらいたいのです。鉄道系LUGの展示会って各ジャンルのビルダーにとって良い発表の場なんじゃないかなと思うのです。次はもっと人が集まったらいいなと思います。
以上。
マツタケ所長
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